風の匂いと、白い僕。





「ありがとーえっとね、俺はぁー
原田五郎…?血液検査してないからわかんないなあ」




何故か左右に揺れながら、ぽわぽわしたかんじで話す原田くん

てか…五郎って…五人も兄弟いるのかな?





「原田くんって、五人兄弟?」




「ほ?うん、そだよー
一郎二郎って感じなの。雑だよなー
あ、ごろーでいいよ、つぐみ…だっけ」




名前で呼ばれ、少しびっくり
相手はただ深い意味もなく呼んでるだけみたいだけど…ねえ


えっと、ごろー…ごろにゃん!!!!






「あの、失礼かもだけど
ごろにゃんでもいい?」



なんか、にゃんって感じするし!!



すると、ちょっとびっくりしたように目をぱちっと開けると…



ふにゃりと笑ってうなずいた





「なんじゃそれ、面白ーい
それじゃあ俺はぐみって呼ぶー」





へ?!


ぐみって、優奈と同じ呼び方じゃん!!





「うん!!全然いいよ!!あたし学校でのあだなぐみだったし♪」




「なんか美味しそうだもんねー」





ーえ?


ぐみって…グミ…ね(笑)


なんか左も左後ろも電波系な気がする…