つぐみside*






「うそ…信じらんない…」



「嘘なんかじゃないって!!」



あたし、白谷つぐみと
親友の菅原優奈、二人の手には
大きな封筒がそれぞれ二つずつ



封を切り、中の紙を取り出した瞬間



あたしは喜びと驚きで思わず涙がこみあげてきた。


そう、その紙に書いてあったのは…
『合格通知』








「やったぁあああ!!!!受かったーーっ!!!!」





なんと二人とも同じ中学校の入試を合格したのです!!!!




「…小学校の時に遊ばないで勉強した甲斐あったぁ…」



「ばか…ぐみが泣いたりするからあたしも泣いちゃったじゃん…ッ」



「違うっ!絶対優奈が先だった!」



二人でどっちが泣き虫か、なんて言い合いながらも、嬉しさでいっぱい


これが、あたしたちの学園生活の始まりだった