ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン
しかもこの連打は出灰さんだ。よりによってあの人か。
ルカさんが目に見えて苛ついてる。全身が小刻みに震えてるから。
ルカさんはバッと玄関の方へ、全速力で駆けて行った。
バキッ
「ぐほぁっ!?」
……今の何の音?それと、今の出灰さんの悲鳴は一体……。
ボキッ、ゴキャッ、ドガッ、ガッシャーン!!
などというおかしな効果音が向こうから聞こえる。これはもしかしなくても、出灰が被害に……。
音が止んで少ししたら、清々しい笑顔をたたえたルカさんと、ボロ雑巾のような出灰さんが現れた。
出灰さん、タイミング悪かったね……。
「ったく、何なんだよいきなり半分本気で攻撃してきやがって」
「貴方のタイミングが悪いのが悪い」
「知るかンなモン!!」
ごもっとも。


