誘拐犯と人生ゲーム




「表の世界には断罪者《ジャッジメント》っていう組織があってね。



断罪者《ジャッジメント》は、裏の世界に住む人達を、警察とは別に独自で追っている組織なんだ。



その組織の真の目的は女王の捕縛。



僕はその組織の一員で、「一員だったらおかしいじゃないですか」……うん、最後まで聞いて。



一員で、裏世界に派遣された間諜の一人。この世界でああいった活動をして、女王を探ってた。



ここまでは大丈夫?」



ルカさんは断罪者《ジャッジメント》のメンバーで、女王を捕らえるためにこの世界にいるスパイ。



要約するとこんな感じか。



「はい。じゃあ、望んで人殺しをしていたわけじゃないんですか?」



「………………ぃや、えっと、あ、あはは。そこは見た通りだよ」



「……断罪者《ジャッジメント》って、警察と似たようなものなんでしょう?何で入ってるんですか?」



「……秘密、というのは駄目かな」



「……ルカさんが言いたくない、もしくは言えないのなら仕方ないです」



「有り難う、一葉ちゃん」