「じゃあ私の相手はこっちの坊やにしようかしら?」
闇の奥から、グラマーな女性が刀を二本携えながら歩いてきた。
……くっ、ボンキュッボン……。
「おぉ、神速《チーター》。そういや二重領域《ダブルサイド》はお前の好みだったな」
えっ、そんな……。
……ん?そんなって何。何で私ちょっとショック受けてんの。
「うふふ、そうよ。彼、タイプなの……♪坊や、私と楽しいことしない?」
「年増は嫌いなので」
……うわあああ、女性に言ってはならないことをさらっと言った!
もうっ、何で私はちょっと安心してんの!!
「……何ですって?」
女性がぷるぷる震えてる。
「というかそもそも年上って嫌いなんですよね。特に厚化粧で年齢ごまかしてる貴女とか」
火に油!!
火に油!!


