時は流れて三日後の夜。ついにこの時がやってきやがったか。
私はルカさんが買ってきた動きやすい服に着替えて、軽く準備運動をする。
あ〜、緊張してきた。どうしよう、生き残れるかなぁ。
「じゃあ行こうか」
「はい!」
私は靴を履き、久しぶりの外の空気を思いっきり吸い込む。わぁ、美味しいっ。
今まで外の景色をあんまり見てなかったからわからなかったけど、ここ、町から少し離れてるんだね。
「一葉ちゃん」
「はい?」
ルカさんの方を向くと、ルカさんは私に手を差し伸べていた。
この行動の意図とは何か?
それが読めない程空気の読めない女ではない。私はルカさんの手を握った。
温かくて、大きな優しい手だ。
「ふふ、一葉ちゃん可愛い」
「?
それはどうも。
行きましょう、ルカさん」
「えぇ、行きましょうか」