「ルカさんっ、すぐお昼作りますね!」
「え、あ……」
私は慌てて席を立ち、キッチンに入った。簡単に作れて栄養満点、かつお腹も膨れて早く完食出来る食べ物は?
んなモン今あるか!!
ご飯は炊けてる。
……ハッ、お弁当という手があるじゃないか!私頭いい!
そうと決まればおにぎりを作ろう。具はない。塩おにぎりで我慢して下さい。
握って銀紙に包んで、次はウインナーだ。サッと炒めて塩胡椒、卵焼き、きゅうりの塩揉み。
後はデザートとして苺を入れよう。
うん、完璧!
「ルカさん、お弁当作ったので学校で食べて下さいね」
ルカさんにお弁当を手渡す。ルカさんは呆けたようにそれを受け取り、じっと眺めた。
時刻は12時前。そろそろ出ないと遅れる。


