「ルカさん、そのゲームっていうのはどんな内容のものがくるんですか?」
「……内容は、様々だよ。最初に例に挙げたもの全てが含まれる」
「ルカさんはどうして二重領域《ダブルサイド》というんですか?」
「僕は闇医者だから。自分で言うのもなんだけど、腕利きのね。
色々な薬調合なんてお手のもの。
敵にとって僕はかなり危険で厄介な存在。だけど味方にとって僕は安全、救いの存在。
統合して二重領域《ダブルサイド》」
「敵に危険で味方に安全なのは当然じゃないですか?」
「僕の場合は事情が違うから」
「……?
……ルカさん、ルカさんはどうしてゲームに参加しているんですか?」
「……」
ルカさんが黙った。聞かれたくなかったのはこの質問らしい。


