誘拐犯と人生ゲーム




「……言わずにはいられない状況になってしまいましたね。僕のこと、依頼のこと」



あ……。



「どうせいつかは知ることになるもんね、包み隠さず全部言うよ」



私は頷く。ルカさんの秘密、依頼について、どんな事実が待ってるんだろう。



「そうだな、何から話せばいいんだろう。一葉ちゃん、何から知りたい?」



ええええ、まさかの選択制?



「じゃあ、依頼から……」



「わかった。立ち話も何だし、座ろうか」



私達は椅子に向かい合った形で座る。うー、何か緊張するなぁ。



例えるなら面接?