誘拐犯と人生ゲーム

「私個人の意見としては、半々って所です。なので、私待ってます。


知られたくないことなんて、人間沢山ありますし。それをわざわざ嫌な思いさせてまで知りたいとは思いません。



だから、ルカさんが話してくれるまで私待ってます」



私がかけられる最善の言葉。これは私にとって逃げとなり、ルカさんとっては締め付けとなる。






卑怯だ。






「一葉ちゃんは……、大人だね」



違う。子供だ。思考も行動も拙い子供だ。



「うん、わかった。伝えられるその日まで、待ってて」



「はい!」