誘拐犯と人生ゲーム




ピンポーンとインターホンの音で目が覚めた。誰だろう?でも私は出ないから帰るよね。



「おじゃましまーす」



えっ、入ってきた!?どうやって!?どどどどうしよう



とりあえずキッチンに隠れよう!!



思い立ったら即行動。私はソニックブームを巻き起こしてキッチンの端にうずくまった。



足音は一つ。女の子の声だったから多分女の子一人。足音消してなければ。



息を潜めて様子を伺う。



「あ、冷蔵庫にミーナちゃんいるかな」




ミーナちゃんの知り合い?



「……三月は馬鹿だね」



男の子の声。もう一人いるんだ。足音も気配も消しやがってこの野郎。



「えっ!?何で!?」