うーん、計画的な犯行、ではないよね。そしたら服ある筈だし。
小さな患者さん用かな?入院しなきゃならない怪我をした時困らないように?
そしたら服は病院で着る奴で十分だもんね。
……でも、そしたらこのパジャマはどう説明つけたらいいんだろう。
「……私、もう寝ますね」
「入院ルームにベッドがあります。そこで寝て下さい。それとも一緒に寝ます?」
「遠慮します」
「……冷たい」
違う、ルカさんが変態発言するから冷たく見えるんだっ。
私はフルートを片付け、楽譜をしまう。
「あ、朝ご飯はどうしましょう」
「明日は講義が9時から一つだけあるから、大体7時30年くらいに起こしてくれれば嬉しいな」
起こすところから始まるのか!
「ご飯出来た後がいいな」
「わかりました、じゃあそうします。
……ルカさん」
「ん?」
「おやすみなさい」
ルカさんは一瞬キョトンとした後、輝かしい笑顔で「おやすみなさい」と返してくれた。