誘拐犯と人生ゲーム




ルカさんは私から離れ、リビングへ向かう。その後を付いていく。



「わぁ、和食ですね。僕どっちかって言ったら和食派なんです」



ルカさんは嬉しそうに椅子に座った。その向かい側に私は座る。



「いただきます」



ルカさんはまず卵焼きを一口食べ、



「美味しいです」



と、幸せそうな笑顔を見せた。良かった、口に合ったみたいで。



「料理上手だね。もういっそ僕の奥さんになって下さい」



「家政婦なら考えてもいいですけどね」



「奥さんがいいです」



「家政婦ならいいです。

あっ、そういえばミーナちゃんのご飯はどうすれば……」



「多分冷蔵庫漁って適当に食べてるよ。ミーナは偏食だから、大抵のものは食べれるし」



ペンギンが偏食て!