誘拐犯と人生ゲーム




「……ねぇルカさん。ルカさんは私のどこが好きなんですか?


こんな子供で、家事くらいしか取り柄のない私のどこが好きですか?


それともやっぱり嘘ですか?私を騙すための嘘ですか?


ねぇルカさん。


私、我侭なんです。私はルカさんのこと、異性として好きではありません。


でも、ルカさんから確かな言葉がほしい。好きって言われたい。我侭ですよね、わかってます。



文脈おかしいですけどご飯、出来ました。本当は食べてほしいですが、邪魔するのもアレなので、先食べてます。



食べ終わっても来なかったらラップかけておきますね。そしたらお風呂洗って先入ってます。




寝る時間になっても来なかったら冷蔵庫に入れておきますから、もしだったら温めて食べて下さい。



もし食べる予定なかったら明日の朝食にするので、そのままにしておいて結構ですよ。



あ、白米はお茶碗から出してラップにくるんで冷凍庫にいれるので、冷蔵庫探してもないですよ。



後、私はリビングのソファーで寝るので、見かけても移動させたりとかしなくていいです。



それじゃあ、失礼しました」



私は扉を閉めて廊下を歩く。何だか空しいのは何故だろう。