誘拐犯と人生ゲーム




「どうしましたっ?あ、ミーナ」



ルカさんが来た途端、ペンギンは鳴きやんだ。そして私の手から飛び出し、ルカさんの顔へ猫も顔負けのジャンプをした。




それはもうタコのようにピッタリくっついて離れない。



「……っ!!」



ルカさんの呼吸がっ!止まってる!窒息死しちゃうよっ。



「ミーナちゃんっ、ルカさん死ぬよ!!」



「グェェェ!」



ペンギンはぐるりとこちらを向くと、殺気だちながら私に飛びかかってきた。



「わっ!!」



その衝撃で、腕をテーブルの角にぶつけた。背中を打ちつけられる。



「!!」



「いたたた〜」