だよね?

仁美ちんの言う通り、お酒なんて飲めないって言うか、一度だって飲んだ事がない

しかも、まだ未成年だし‥‥


「大丈夫なの?」

「ぅ~ん
 分からないけど、入るって決めちゃったから‥‥」

「悠璃は流されタイプって奴だね
 駄目だよ!!
 嫌だったら、ちゃんと嫌って言わないと後悔しちゃうんだから!!」

「流されタイプかぁ~
 確かに流されちゃう所はあるけど、でも入るのは嫌じゃないよ
 ちゃんと自分で決めたから‥‥」


仁美ちんに言われ、確かに流されてしまう自分が居るけど、サッカー愛好会には自分の意思で入部するって決めたんだ

でも、考えたら何で入ろうと思ったのだろう‥‥

お酒なんて飲んだ事もないのに‥‥

あれ?

何でなんだろう?

思わず悩んでしまった

そんな私の頭の脳裏に浮かんだのは、桐生さんの笑顔だった

えっ?

思わず頬が熱くなるなるのが自分でも分かった


「何、赤くなってんの?」

「えっ?
 何でもないよ!!
 ほら、今日は暑いから‥‥」

「確かに暑いよね~」


パタパタと手で風を仰ぎ、莉子が空を見上げた

本当は、顔が赤くなったのは違う理由だけど誤魔化せたみたいだ


「私、地黒なんだよね~
 直ぐに吸収しちゃって、真っ黒になっちゃうから、悠璃の色白が羨ましい!!」

「莉子は地黒なの?
 白いと思うけど‥‥」

「どこが?
 比べてみれば分かるよ!!」


莉子は腕を私に差し出し、私の腕を引っ張った

ん?

こうして並べると‥‥


「確かに黒いかも‥‥」


思わず口に出してしまった


「でしょ?
 UVケアとかしてるのに、効果がないんだよね~
 何を試しても駄目!!
 美白な仁美ちん悠璃が、めっちゃ羨ましい~~!!」

「おぃ!!
 私は入らないの?」

「小乃葉は美白じゃないじゃん!!
 私と類友♪」

「一緒にすんな!!」