「ごめんなさいね」
せっかくの最後の文化祭、楽しめなくて。
薫も優君と同じ顔をするわよね。
「あっ!!」
ひらめいたように優君が声をあげた。
なにかしら?
「俺みたいに変装するのもダメですか?」
「変装?なるほど~それもいいかもね」
全く頭になかったわ、そういう考え。
それならアイドルの薫ってことバレずむわね。
「でしょ?なので午後も文化祭に参加させてくれませんか?俺が薫を守りますんで」
う~ん、優君がいれば安心よね。
しょうがない、ここは後で社長に電話でもしましょ。
「いいわよ、その代わり薫を傷つけたらダメょ?」
「傷つけるわけないですよ~午後も楽しんできますw あ、豊川さんもどうですか?」
「私は遠慮しておくわ、まだ仕事が残ってるの」

