それはそうと、彼は躊躇わなかった。 ヴァンパイアである楓太が、生物の生き血を飲まないと生きていけないというのは知っている。 飲まないままだと本能的に血を求め、近くにいる生物を手当たり次第に襲い出してしまうから。 「………………」 こんな状態でありながら、ワタシは冷静だった。 ――……遺伝子… ふと、彼が先ほど言った言葉が気になった。