紅蓮の鬼








ポンっと現れた俺と瓜二つの男。


それと同時に目が闇に慣れてくる。


彼の後ろに大きな錆びついた檻が見えた。


「誰だよ、おまえ」


「なんでオレのこと知らないのサ?」


彼はそう言い、ニタリと笑う。


その顔がひどく不気味だ。