ようやくワタシの血を飲む気になったらしい。 南がヴァンパイアだということは最近になって分かった。 ニンゲンではないことは南が留学してきてすぐに分かっていたことだが。 「……っ」 薬指に鈍い痛みが走る。 さっき……人差し指切った意味ない…。 ズズズと音がする。 「………」 南の手に力が入る。 「…南」 ワタシは眉間にシワを寄せる。 南は力を緩めるどころか更に力を入れる。 「………」 いくらなんでもワタシの手首の骨が折れる。