vampire*love2

「でも、違ったのよ。」




一つ、小さなため息をついて新島さんはまぶしそうに目を細めて桜姫を見た。



「あの人が欲しかったのは私なんかじゃなく
新島家特有の甘い香りがする血と相川さんに、サクラ様によく似たこの顔だけだった。



ほんの少しでも心を開いたりしたらあとはもうあの人の手の中で転がされるしかなかったの。


毎日毎日血を求められて、そばを離れることも許されなくて。


あの頃の私はそれが愛だとおもっていたけれど


そんなことはなかった…」