「惹かれるのが…それが本能だとしても、俺は今でも彼女が教室にはいってきた瞬間を覚えてますよ。 たかが人間の学校だと馬鹿にしていた思考はそのときに全部ふっとばされました。」 「だから、それが本能なんじゃない。惹かれるものなのよ。始祖ヴァンパイアっていう生き物は。」 「理屈じゃないんですよ。あなたもそのくらいわかってるんでしょ?」 ふと見た新島さんの手は震えていて。 妙な緊張感が漂うなか、聞こえてくるのはかすかな桜姫の寝息だけで。