召喚物全て。
その単語に訝るアガトに、やはりこいつは何も知らないんだなと悟った。
「私も含め、38。あの方と契約している召喚物(悪魔)の数だ」
もっともアガトのような存在を知らなかった身としては、この数も適切かは分からない。
「勘違いも甚だしい。“その他大勢の一人”が、シキミの恋人?優しくされたからと、それが告白になるのか?勝手に恋心抱くならばまだしも、シキミもこちらを愛しているとの幻想ごと殺してやりたいな」
「黙れっ、シキミは俺しか愛さない!」
「『お前の中のシキミ』は、そうなんだろうが。『本当のシキミ』をお前は知らない。更に言えば、『恋人としてのシキミ』を知るのは、この私だけだ」


