悪魔は人に依存する



「シキミの望み、『してほしいこと』がよーく分かるよっ。相思相愛だものねぇ、俺たちは!」


アガトの望みは、シキミの望み。逆説、アガトが望む全ての事柄は、シキミの願いに通ずる。


確信していた。


この憎悪、この憤怒。


あいつを殺せとの命令(望み)は――


「シキミが、俺にしてほしいことだよね!」


ならば、やることは一つ。


恋人として、召喚物として、“君の喜ぶ顔が見たいから”。


「叶えよう、その願い」


君が愛する俺の手で。


憎しみ募らすこの手を持って、シキミのために動かそう。


「あぁ、俺はこんなにも」


酔いしれてしまう。 シキミを愛せている己に。


もっと彼女を愛せと、興奮さえもしてきた。