悪魔は人に依存する



目玉をくり貫きたい。脳を引き摺り出したい。


ああ、もういっそ。


「死にたい」


口にしたら、陳腐で安易で、何よりも馬鹿みたく思えて、土を殴る。


八つ当たるものがそれしかなかった。痛む拳で生きていることを実感し、嫌気がさす。


「どうして……」


叫べなかったことが、今更出てきた。


「なんで……」


女々しい、情けない。答えなど返ってこないのに、繰り返さずにはいられない。


どうして。なんで。


そればかり。
けど、答えなんて誰だって予想できるだろう。


「他の奴と寝ないでよ……」


分かっていた、理解していた。


故に、認めたくなかった。


「愛しているのに」


まだ、愛していたんだ。