「シキミが、いるなら……っ」
死にそうでも、苦しくない。
「はっ、ハハ……」
――きっと、びっくりするよね。いきなり行けば。でも、君が望んだ物を手に入れたんだ。いつも一方通行だから、早く届けたくても、出来なくて。だから、来たよ。だから、行くんだ。君が待っていると思って、喜ぶ顔が見たいから。あと、意地悪だけど驚いた顔だって見たい。そしたら君は、また倍返ししてくるかもしれないけど、懲りない、またやるよ。君の色んな顔が見てみたいから。ずっと見ていたい。愛しい人を喜ばせたいって普通じゃないか、ちょっとした笑ってしまうイタズラをしてみたいって思うのはいけないかな?ああ、会いたいよ。早く、もっと早く。だって君は、俺自身を待ち望んでくれているから。


