泳げないと思ったのに、泳げた。鳥が海を泳ぐほどに、あり得ない。 不釣り合いな能力。 それでも出来てしまったとなれば、自身は鳥にでも魚にでもなれる希少な存在であり。 「ダンナー、ビンゴっすよー!」 輝くルビーと同等の価値ある物。 シキミの所有物として、誇り高い物でいられるんだと、アガトは猛る思いでもあった。