昨日の食事が愛撫となったのと同等に、目的によって手段の意図が変わってしまう。
シキミが淹れてくれた紅茶――いや、作ってくれたものは全て美味しく感じられてしまう。
茶菓子のクッキーを手に取りつつ、気になることを聞いた。
「シキミは、俺との子供、欲しい?」
悪魔と人間のハーフを聞かないわけではないが、自分とシキミの間に子はない。
シキミとの付き合いは一年以上も続いており、その間に、子が出来るやり方をしようとも、コウノトリは飛んでこない。
「要りませんよ。出来ませんから」
無い物ねだりはしないと、シキミは自分用の紅茶を飲んだ。
「あなたは純血種、高貴な一族ですからね。同じ悪魔でも、下等であれば出来にくいというのに、人間ともなれば可能性は零に近いですよ」


