悪魔は人に依存する



「倍返し……」


「私を怒らせると怖いんですよーだ」


肝に銘じておかなければならないことを言いつつ、シキミはアガトのカップに紅茶を注いだ。


「子供は出来ないと分かっていても、いざ言われるとかなりの打撃があるよ」


まだ心臓がバクバクしていると、この世界で息をするための命綱入り紅茶を飲み干す。


実質、血液一滴でも召喚物はその世界でも生きていける。量があるに越したことはない、というわけでもなく、必要最低限あればその日一日は凌げるのだ。


他に飲む理由と言ったら、力の補填にせよ、シキミがそれほどの魔力を持っているとアガトは思っていない。


単にこれは、美味しいからだった。