(三)
シキミに呼ばれてすぐにやることと言えば、彼女の一部を貰うこと。
人が良いシキミはなるべくアガトの希望に沿う物を与えてみせるものの、そう毎回、股を開くわけもなかった。
本日は血液。
紅茶と混ぜてかさまししたシキミ特性の飲み物を飲んでいる最中に。
「子供が、できました」
とか言われたので、盛大に吹き出した。
「っ、な、ん……!」
げほげほ噎(む)せて、言葉が出せない。
涙目にもなろう苦しさを見たシキミは、にこにこしつつ、一枚の紙を広げた。
「昨日のお返しです」
勝ち誇って広げた紙には、『ドッキリ大成功』との文字。
やはりそうかと噎せる喉を、紅茶で整えた。


