「俺の召喚師が人間だからだよ」
厳密には、愛する人が人間だから、なんだろうが。
「種族超えた恋愛っすかっ。うひょ、萌える!子供どー作んの!――って、ダンナは人型の悪魔っすからねぇ、実際、人間とそー変わんないんじゃないっすかぁ?」
「まあ、そうだな」
人間の男――その体の仕組みを見たわけではないが、性行において特に支障はなかった。
「ただ、子供はできないと思うがな」
「おしめめしべあっても、受粉しなきゃ意味ねえってとこっすねぇ。せちがれえぇ!手前、異種間のセック――あ、げふん、愛の営み見んの好きなんすがねぇ」
「いちいち下品だな、お前は」
肩凝ると、インプを軽く手で払った。


