悪魔は人に依存する



「プラスん、最強の恋人がいて、女としては鼻が高いってことかねん」


「……、あなたは本当に、嫌な人ですね」


「あなたを愛した男の代わりの意地悪よん。同情するねん。なむなむん」


「勝手に愛したのは、あいつらですよ。私はただ呼んだだけ。最初は単に、私が別の召喚物と一緒にいる場面を見せるつもりでしたが――ああ、あんなに動揺しちゃって」


鳥肌が立つほどに興奮した。“その場面”を見た、アガトの姿を思い出し。


「病み付きになりそう」


愛し過ぎて壊れ、それでも切に自身を思うさまは、何度見ても興奮する。


「いじめっ子ねん」


「でも、愛しています」


アガトと同じぐらいに――