「ハックション」
健介の大きなくしゃみで、周りにいた人が一斉にこちらを向いた。
「あ....ごめんなさーい」
「大丈夫?風邪?」
同期の桃倉加奈子(モモクラカナコ)が心配そうな顔で聞いてきた
「いや、多分違うよ、ありがとう」
「そう、ならいいけど」
「気を付けてくださいね、佐藤さんが休んじゃったら、この事件解決しませんよ~」
後輩の河井雄介(カワイユウスケ)が冗談交じりに言った
「ハハッ、そんなに負担かけんなよ」
「そうよ、佐藤くんが他の署にいっちゃったらどーするのよ」
「ですよね~俺も頑張らなくちゃっ」
雄介は小さくガッツポーズをした
「佐藤くーん!あ、いたいた。悪いね、何回も、さっき言い忘れてたことがあってね、ちょっと来てくれないかね」
江川部長が息を切らしながら健介の所へ走って来た
「あ、はい、分かりました」
「言い忘れてたことって、何ですか?」
加奈子は頬杖を突きながら部長に尋ねた
「ん?君たちも後でわかるよ、それまで待ってなさい」
「はーい」
その言葉を聞き、納得したように頷いた江川部長は健介を連れて空き部屋へと向かった


