「あれ、開かない」
不思議そうな顔でそう言ったのは、「1番乗り~」と、ハイテンションで誰よりも早く体育館の扉の前に立った、高島夏美(タカシマナツミ)だった。
「夏美力無さすぎっしょ!」
「いや、本当に開かないんだよ~」
まさか。と言いながら他の部員も扉を開けようとしたが、誰一人として開けられなかった。
「コーチー!ランニング終わりました!鍵開けて下さい!」
鍵がかかってると判断した美恵は、中から開けてもらえるよう、大きな声でコーチを呼んだ。
だが、中から返事が返ってくることは無かった。
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