「はぁ、はぁ…………」


深夜。

荒れゆく吹雪の中、
少女は逃げ惑う。



「待ちやがれ、ガキッ!!」
「死ね!」



「うっ……っはぁ、は……」


足がもたついて上手く前に出ない。






やってしまった。
やってしまったよ。