私はどの位寝たのだろう?
昨日は歩き疲れて、帰ったらすぐに寝ていた。
ぼぉーっとしながら、高梨さんに貰ったおにぎりを食べた。
だんだんと眠気もなくなり、これからのことを考えていた。
ピンポーン
玄関のチャイムが鳴った。めったに誰か来るわけではない。
ドアを開けると見知らぬ女の人が立っていた。
「どちら様ですか?」
私は尋ねた。
「影野香の姉です。
あなたを引き取りにきました。」
と答えた。
影野香とは、私の母の名前だ。
「ついてきますよね?」
私はこのままここにいても生活して行けないので、ついて行くことに決めた。

