私の名前は、

「影野 愛香(かげの まなか)」


親に捨てられたのは12歳の時。

朝起きた時には誰もいなかった。


12歳の私が一人で生きていけるはずもなく、途方に暮れていた。


そして、初めて外に出た。



町を歩いてると、ジロジロと見られていい気持ちはしなかった。


ボロボロの服に裸足だったら誰でも気になるだろう。