教室を見回しても 朱鳥ちゃんが見当たらなかったので わたしはトイレに行くことにした。 トイレから出てきたとき 1人の男子に声をかけられた。 長身、顔はすごい整っていて 髪の毛もさらさら。 わたしは少し動揺して 後ずさりしてしまった。 少し沈黙が続いたけど 20秒くらいたってから、 彼の口が動いた。 「……笹野 佑夜さん知らない?」