およそ十分後、クロが袋を持って俺の方に寄ってきた。 「終わりました、お待たせしてすみません!」 「いや、別に良い。行くぞ」 「はい!……あ」 「何だよ」 「いえ……ただちょっとこれ可愛いなと」 クロが指差したのは、小さいハート型のストーンがついているネックレスだった。 「欲しいのか」 「そんな滅相もないです!」 「ふーん……まぁ良い、置いてくぞ」 落ち着きのねぇ奴だ、と思いながら店に向かった。