あれから、お互い余計気まずくなって 前以上に話さなくなった。 むしろ、それが普通と化してきて すごく怖い…。 受験を間近に控えた忍は 家でも参考書を持ち歩き、 食事中も目を通す。 こんなに勉強している忍を 初めて見て、受験の大変さを 間接的に思い知った。 私ができるのは ただ邪魔にならないように できるだけ静かしていること。 寂しかろうが、悲しかろうが 部屋で一人でシクシクするしかない。