御劔 光の風2

間の抜けた声を出し、サルスは思わず脱力した。

不安で半泣きの女官が伝えに来た時からのあの緊張はなんだったんだ。

「まったく…。」

安堵のため息を吐いて、ふと、いつからこんなに大雑把な事をするようになったのか考えてみた。

可能性として一番大きいのは貴未だ。

のらりくらりと適当なことを言って相手を惑わせる、そんな賢い不真面目さはカルサにとって新鮮だったに違いない。

力を抜く術を身に付けたのはいいが、ちょっとパンチが効いているような気がした。

「貴未の影響は恐いな。それで、私に用とは?」

「公用、とは言えないな。場所を変えよう。」

そう言ってカルサは先に歩き出した。

サルスは遅れて後に続く。

その表情には少し焦りの色が見えていた。

圧し殺すようにもらしたサルスのため息にカルサは気付かなかった。

もちろん、その意味にも。

そんな二人が向かったのは、いつもの会議室だった。