御劔 光の風2

ここにくるまで、かなり時間がかかったような気がする。

「すみません。私を捜していたと聞き…。」

「遅い!!」

目の前で立ち止まった秘書官をカルサは一喝した。

その表情は珍しく怒りに満ちている。

サルスは思わず固まり、謝る事しかできなかった。

勢い良く頭を下げる。

「すみませんでした!」

「これが緊急事態だったらどうするつもりだ!」

「今回は…緊急事態ではないのですか?ただならぬ様子と伺ったのですが。」

思っていたことと違う、サルスは素直に疑問を口にした。

まず自分を捜しにくる事が珍しいのに、更に大声で叫びながら捜しているというではないか。

慌てて来てみれば緊急ではないと言われ、首を傾げてしまった。

では一体この騒ぎは何だというのか。

するとサルスの疑問を受けてカルサは短く息を吐いた。

「心当たりに居なかったから、手っ取り早く捜そうとした。」

「は?」