確かに薄暗い空が広がっている。
「ああ、そうね。でもここはどこにも属していない空間だから天気は関係無いわ。きっと国では曇りなのよ。」
「属してない?」
「ここは特別な場所よ。唯一の入口が城の地下なの。」
「ふーん。」
納得したようなしていないような、そんな声をもらして何度か頷いた。
不思議な感覚に捕らわれながらも瑛琳の雰囲気が少し違うことに気付く。
「…着いたんだね?」
日向の問いに瑛琳は小さく頷いた。
ついに来るべき所に辿り着いた、その思いが日向の心を昂らせる。
「よし、行こう!」
瑛琳の手を掴むと日向は勢いよく立ち上がり、二人は千羅の待つ場所へとむかった。
足に絡む草が青い、明らかに空気が違う世界。
それを肌で感じている。
自分はここに居たのだろうか、そんな思いを抱えながらも今は目の前の大仕事に向けて気を引き締めた。
今は眠る光の神。
千羅たちの話を聞くかぎりでは、彼は唯一無二の絶対的な存在だという。
「ああ、そうね。でもここはどこにも属していない空間だから天気は関係無いわ。きっと国では曇りなのよ。」
「属してない?」
「ここは特別な場所よ。唯一の入口が城の地下なの。」
「ふーん。」
納得したようなしていないような、そんな声をもらして何度か頷いた。
不思議な感覚に捕らわれながらも瑛琳の雰囲気が少し違うことに気付く。
「…着いたんだね?」
日向の問いに瑛琳は小さく頷いた。
ついに来るべき所に辿り着いた、その思いが日向の心を昂らせる。
「よし、行こう!」
瑛琳の手を掴むと日向は勢いよく立ち上がり、二人は千羅の待つ場所へとむかった。
足に絡む草が青い、明らかに空気が違う世界。
それを肌で感じている。
自分はここに居たのだろうか、そんな思いを抱えながらも今は目の前の大仕事に向けて気を引き締めた。
今は眠る光の神。
千羅たちの話を聞くかぎりでは、彼は唯一無二の絶対的な存在だという。



