そう遠くない場所にカルサがいるのに誰もそこへは近付けない。
例え結界がなかったとしても近付けなかっただろう。
遠目で見ても彼の胸には今尚戒めの剣が突き刺さっているのが見える。
結界のせいか、彼の姿は鮮明に見えたり霞んで見えたりと時折視界を遮っていた。
それが余計に彼を非現実的なものとして見せている。
祭壇の前で寝かされた彼に突き刺ささる剣は何よりも三人を戒めたのだ。
誰もが言葉を失い立ち尽くしている。
目を逸らすことさえ出来ない。
「リュナをかばってカルサが封印された。次にリュナも水晶玉に封印されてしまった。」
サルスの言葉が遠くに聞こえる。
あまりの衝撃の強さに三人とも固まったままだった。
あんなにも重そうな剣が確かにカルサの身体を突き刺さしている。
「生きてる、よな?」
とても生きている様には見えない。
あれがカルサなのかどうかも疑ってしまうくらい、今いる状況が信じられなかった。
貴未の言葉にサルスはゆっくりと低い声で話し始める。
例え結界がなかったとしても近付けなかっただろう。
遠目で見ても彼の胸には今尚戒めの剣が突き刺さっているのが見える。
結界のせいか、彼の姿は鮮明に見えたり霞んで見えたりと時折視界を遮っていた。
それが余計に彼を非現実的なものとして見せている。
祭壇の前で寝かされた彼に突き刺ささる剣は何よりも三人を戒めたのだ。
誰もが言葉を失い立ち尽くしている。
目を逸らすことさえ出来ない。
「リュナをかばってカルサが封印された。次にリュナも水晶玉に封印されてしまった。」
サルスの言葉が遠くに聞こえる。
あまりの衝撃の強さに三人とも固まったままだった。
あんなにも重そうな剣が確かにカルサの身体を突き刺さしている。
「生きてる、よな?」
とても生きている様には見えない。
あれがカルサなのかどうかも疑ってしまうくらい、今いる状況が信じられなかった。
貴未の言葉にサルスはゆっくりと低い声で話し始める。



