感情がすべて顔に出てしまうが、その事を本人は気付いていない。

明らかにカルサの態度に違和感を覚えた二人は問わずにはいられなかった。

「皇子、何か動きが?」

千羅の問いかけにカルサは黙り込んでしまった。

答えようとする気持ちよりも先に警戒音の正体が気になって仕方ない。

瑛琳と千羅は不思議そうに顔を合わせ互いに答えを求めた。

彼は一体何を考えているのだろう。

その表情が険しいことからいいことでないことは分かるのに。

「皇子?」

千羅の声にまだカルサは答えようとしない。

「カルサトルナス皇子!」

名前を呼ばれ、カルサはようやく自分の世界から抜け出した。

「あ、ああ、悪い。」

「どうなさったんですか?険しい顔されてますが。」

カルサは確認の為と耳に手をあててみた。

やはり耳鳴りではない音のようだ、頭痛とも少し違う。

「頭の中で警戒音が鳴るんだ。」

「警戒音?」