一瞬、カルサの身体が反応したのをリュナは感じた。
彼の言葉がつまっていた原因の一つがここにある。
リュナがくれた、今しか伝える機会はない。
長い息を吐きカルサはゆっくりと口を開けた。
「…違う。もっと深いところに理由はある。」
カルサは顔を上げリュナの目を捕らえた。
もう後戻りはできない。
「何故…俺が御劔に詳しいのかも、俺にそんな使命があるのかも、答えが分かれば簡単な事だ。」
リュナの顔に緊張が走る。
カルサに向けられた瞳は揺れながらもそこから動かない。
「太古の国の名はオフカルス。俺が何故伝えられていない国の名を知っているか。それは…。」
今こそ言わなければ、カルサは覚悟を決めた。
長いようで短い瞬き、そこから関係は変わる。
「俺が太古の国オフカルスの皇子だからだ。」
周りの音が消え、リュナの瞳が大きくなった。
いつものような強さはないが、リュナを見つめる真剣な眼差しに動けなくなる。
彼の言葉がつまっていた原因の一つがここにある。
リュナがくれた、今しか伝える機会はない。
長い息を吐きカルサはゆっくりと口を開けた。
「…違う。もっと深いところに理由はある。」
カルサは顔を上げリュナの目を捕らえた。
もう後戻りはできない。
「何故…俺が御劔に詳しいのかも、俺にそんな使命があるのかも、答えが分かれば簡単な事だ。」
リュナの顔に緊張が走る。
カルサに向けられた瞳は揺れながらもそこから動かない。
「太古の国の名はオフカルス。俺が何故伝えられていない国の名を知っているか。それは…。」
今こそ言わなければ、カルサは覚悟を決めた。
長いようで短い瞬き、そこから関係は変わる。
「俺が太古の国オフカルスの皇子だからだ。」
周りの音が消え、リュナの瞳が大きくなった。
いつものような強さはないが、リュナを見つめる真剣な眼差しに動けなくなる。



