手すりから身を乗り出してラファルの姿を追うが真下にはいない。
視野を広げて探すと、何事も無かったように庭を歩いているラファルの背中を見付けた。
どうやら問題の無い高さだったようだと安堵の息を吐いて強張った身体から力を抜く。
そして部屋の中へ目を向けると黄金の双眼に捕まり身動きがとれなくなってしまった。
カルサは起きていたのだ。
気のせいかその目は淋しい色にも見える。
「カルサ…。」
愛しい人の名を呟くが言いたい言葉がなかなか出ない。
身体も動かない。
カルサはゆっくりと目を閉じた。
何も知らないと思っているでしょ。
あの時この言葉を言ったリュナの表情、気持ちが脳裏に過る。
「御劔の始まり。それは太古の神々から始まる。」
カルサの声に反応し、リュナは勢い良く身体を起こした。
カルサは目を閉じたまま言葉だけを発している。
「それは間違いだと、そう話したよな?」
視野を広げて探すと、何事も無かったように庭を歩いているラファルの背中を見付けた。
どうやら問題の無い高さだったようだと安堵の息を吐いて強張った身体から力を抜く。
そして部屋の中へ目を向けると黄金の双眼に捕まり身動きがとれなくなってしまった。
カルサは起きていたのだ。
気のせいかその目は淋しい色にも見える。
「カルサ…。」
愛しい人の名を呟くが言いたい言葉がなかなか出ない。
身体も動かない。
カルサはゆっくりと目を閉じた。
何も知らないと思っているでしょ。
あの時この言葉を言ったリュナの表情、気持ちが脳裏に過る。
「御劔の始まり。それは太古の神々から始まる。」
カルサの声に反応し、リュナは勢い良く身体を起こした。
カルサは目を閉じたまま言葉だけを発している。
「それは間違いだと、そう話したよな?」



