私は好きなの!⇔オレを見ろ!

「二人ともテスト終わった?」
「はい!」


 賢一も同調するかのように頷き、裕也は目をキラキラさせながら頷く。


「よろしい。それでは合宿の件なんだけど、人数教えてもらえるかしら?」
「に、人数ですか?」
「ええ、みんな行くんでしょう?前は四人だったけど他にいる?」
「後、二人ほど…」


 海斗と瞳が来るかどうかわからなかったのだが、多分来ると信じて全員の人数を答えるのであった。


「そう、それで男性陣は何人?」
「三人…、ですが」
「なるほど、それじゃああとは日時だけだから何日から行くか調整お願い出来る?」
「わかりました、部長に伝えておきます」
「お願いね」


 石崎は部室を後にし、裕也は色っぽい石崎の事を想像しにやけてしまった。一方、賢一の顔は苦虫を噛んだような渋い顔をしている。