私は好きなの!⇔オレを見ろ!

「はあー、まだ話が終わっていない。荷物置きっぱなしにしてたから取りにいけないじゃん」


 雪奈は仕方なく二人が会話が終わるまで待つことにしたのだが、話を進める気配は全くなく、意味なく時間だけが過ぎていく。


「もう何やってるの?」


 雪奈はまたイライラがたまっていき、今にも二人の中に割って入ろうかと考えていた。


 すると瞳は勢いよく席を立ち、海斗から逃げるようにネプチューンを後にした。


 雪奈は何が起こったのかわからず、呆然としていた海斗に近づく。


「海斗君、瞳に何言ったの?」
「え・え・え・え」
「ちょっと落ち着いて」
「真中さんが黙って、僕が言って…」
「何言ってるの?」
「理由が勘違いしてて、突然立って」
「はあ?」


 その後海斗に何度聞いてもパニックになっていたため、最後まで何を言っているかわからなかった。