私は好きなの！⇔オレを見ろ！

「私、今から海斗君に真相を聞いてみる。だからここで絶対に待ってて」


　雪奈は瞳を＜ネプチューン＞で待たせ、ケータイで海斗に大学に一人で来るように呼んだ。


　それから約10分、前にケガをさせられた事もあって海斗はビクビクし、顔面蒼白。


「あ、こっちこっち」


　雪奈の声を聞いた海斗は会う前から身体を震わさせ、海斗は押せば気絶する位の状態にあった。


「な・な・な・な・何？」
「何でそんなにビクビクしているの？まあいいや、それより瞳の事なんだけど…」
「真中さん？」


　雪奈は海斗を呼んだわけは一通り話、そして本題である電話の相手の事に話は移った。


「で、海斗君は瞳を諦めたわけ？」
「え・え・え・え？」
「もう、だから瞳以外の誰か付き合ってるの？」


　雪奈のイライラに動揺した海斗は、まともに話せる状況ではない。